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■東方妖々夢 SS「青い服の少女」 作 miyako akira(都 あきら)
午後の博霊神社。鬱蒼とした木々の中にある古い社の前に二人の少女がいた。
一人は、この神社の巫女であり紅白の服を着ていた。名を博霊麗夢と言う。
自称かどうかはしらないが、『楽園の素敵な巫女 博霊麗夢』という通り名はその世界で有名だったりする。
麗夢は、竹箒を持ちながら、すぐそばにいる全身黒ずくめで金髪の少女に話し掛けた。
「今日、新しい住人が来るんだって」
「へえ……そうなのか?」
横柄な口調。それはこの黒い服を着た少女の口癖だった。
「なんでも、ハーフらしいよ」
「ふん、ハーフか。幻想郷ではあまり珍しくないな」
「あと、悪役らしいよ」
「それも珍しくない。悪役はいっぱいいるんだ」
「あ……そう?(汗)」
「まあ、どうせもうじき出てくるだろう」
「え……なんで?」
「雑魚は顔を出すのが早いんだ」
魔理沙がそう言った時だった。空から青い服を着た一人の少女が降りてきた。
「雑魚で、珍しくない、あくやく〜」
口調が投げやりだった。
「ほら見ろ」
「ホントだ……」
巫女は苦笑いした。
とりあえず、魔理沙は相手に名前を聞くことにした。「お前は誰だ?」
「レティ=ホワイトロック・・・本名、レティ=白岩」
「ごつい名前だな。ちなみにわたしは魔理沙。霧雨魔理沙だ」
「あ、わたしは……えっと、博霊れ」
もたもたしてる麗夢を待たずに魔理沙が続けた。
「トツゼンで悪いが一つだけ答えてくれ」
「質問にもよる〜」
「得意なゲームを教えてくれ。今日はそれで戦ってやる」
魔理沙の言葉を聞いた麗夢がつぶやいた。
「戦うことが決まってるのね……」
「当然だろ?読者もみんなそれを望んでいるんだぜ?」
「え、読者?」
「うん?なんだ今更。そんなのお約束だろ」
「あ、お約束なんだ……」
「雑魚で、珍しくない、あくやく〜もそれを望んでいる。でないと出てきた意味がない」
「だな。で、戦いは何で決める? ありふれた悪役」
「ありふれてない・・・。まあ、とりあえず、コラ●スで」
コラ●スとはテト●スが流行ったころにアーケードやメガドラ●ブで流行ったゲーム。
色とりどりの四角い宝石が落ちてくるゲームで、一時はかなり流行ったものであり。
また、テト●スよりは簡単だよなんて舐めてかかると痛い目をみるようなゲーム。
つまり、落ちゲーだ。
「おおっ!懐かしいな。久しぶりに熱くなれそうだぜ」
そう言うと魔理沙は、麗夢に向かって手を出した。
「な、何よ?魔理沙」
「100円玉くれ、ゲーセン行くから」
堂々と言った。
「な、ないよ……お賽銭箱開ければ入ってるかもしれないけど」
「最初から開けるつもりだぜ、こっちは」
密かに発動していた魔法により賽銭箱の黒い箱錠がパチンと開いた。
「だ、だめ〜〜ぇ。やっぱり開けないで〜〜」
...10分後。
「だから、ダメっていったじゃない!」(笑い泣き)
「すまん、一円も入ってない程、超絶ビンボーな神社だったとは思わなかったんだ」
「超絶ビンボー神社で悪かったわね!」
その後も続いた二人の言い争いに引いていたレティだが、さすがに口を挟んだ。
「あの……ちょっと」
「何よ……くすん」
「雑魚で、珍しくない、あくやく〜のことは放置ですか?」
「放置じゃない、ちょっとポーズ中なだけだ」
ポーズ中は何もしてはいけない。幻想郷では絶対的なルールなのだ。
「そう、じゃあちょっと待ってる」
「うん。『再開する』まで待っていてくれ。すぐに始めるからな」
魔理沙はふいに社の裏手に向かい歩き出した。
「対戦前の作法だからな」
「わかった。魔理沙、おトイレ済ましてくるのね。ねえ、どっちなの?大? 小?」
「いちいち聞かなくていい」
5分後。
再び3人が向き合った。
「スッキリしたからコラ●スやるか? レティ・レッドロックの奢りで」
「うわ、この人が奢ることになってるんだ・・・」
「当たり前だ。こっちは二人とも金がないんだ」
「そうだね……いつもないよね(汗)」
「それより、わたしはホワイトロックだから」
「すまん。ついでに言うと、雑魚で、珍しくない、あくやく?だったな」
「うーん、さっき雑魚って言ったけど、雑魚っていうよりは普通って感じかな?」
「じゃあ、普通のあくやく?ロックマン。コラ●スしようぜ」
「違う! ホワイトロック!!っていうか、もう怒った!!言われなくてもゲーム筐体無しで戦うわよ」
レティホワイトロックは戦闘態勢に入った。
「はっ、そう来なきゃな。こっちも本気でいくぜ!」
魔理沙もホウキに乗って戦闘準備に入った。
そして・・。
木々に見守られた境内で、ダイヤモンドダストとレーザーとミサイルの飛び交う激しい弾幕戦が始まった。
最初は、ライフゲージの関係で小競り合いが続いた。
「わたしがコラ●スって言ったら……フロストコラムスに決まってる」
ズババババッ……。
「宝石が落ちてこないコラ●スなんか怖くないぜ」
バババッ……。
魔理沙も激しく応戦した。
星と氷が空中を飛び交う。まさに弾幕戦。
そして、拮抗状態を最初に打破しようとしたのは、レティ・ホワイトロックだった。
「くっ、フロストコラムス 〜Lunatic〜!!」
『ちょっとおかしな人向け』らしいスペルカードが発動する。
周囲の氷の数が圧倒的に増える。直線的なもの、カーブを描いて来るもの。いずれにしても簡単には避けきれない数だ。
さすがに避けきれなくなった魔理沙がスペルカードで応戦した。
「ちっ、仕方ないぜ。マスターーー!スパァアアーーーーク!!」
この時、古い社は二人の攻撃の流れ弾により、壁に穴が開いたり、柱が折れたりし始めていた。
「う、うちの神社が壊れていってるんですけどっ!!(汗)」
紅白の巫女は、激しく崩れて行く社を呆然と見ていることしかできないのであった。
もちろん復旧の為には、賽銭を溜めることを選ぶよりは、再戦を選んだ方が確実だと思う麗夢であった。
<おしまい>
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後書き〜(笑)
久しぶりに更新しました。
東方妖々夢はエクストラ「流風」をなんとかクリア出来る程度の能力ですが、
ゲーム自体はすごく好きなので、ブログの方でSSを書きました。
それを、ちょっと書き直してサイト向けにしましたのがこの小説です。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
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「東方妖々夢」は「上海アリス幻楽団」様のシューテイングゲームです。
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(C)都(miyako)/Carmine 2007